普段使っているものと何が違うの?

ここからは、お正月や結婚式で使われる「祝箸」についてご紹介していきます。
普通のお箸とは何が違うのか、そもそも祝箸とは何のために使う箸であったのか、といった疑問にお答えしています。
『祝箸の歴史』、『祝箸の由来』、『祝箸の使い方』と3つのカテゴリーに分けて、祝い箸について知識を深めていただくことが出来れば幸いです。

祝箸の歴史

『祝箸の歴史』では、まずは祝箸の前に、箸の歴史を振り返ります。
「なんで祝箸の歴史なのに、普通の箸の歴史を紹介するのか?」と感じた方もおられるかもしれませんが、本来の箸の持つ意味が、現在の祝箸には残っているのです。
箸の歴史を振り返ることは、祝箸を考える上では必然となります。

箸は中国が起源で、その後に日本に伝わりました。
日本にどのように伝わったと考えられているかを少し説明しています。
このページでは、日本では古くから、箸と神様は密接な関係にあったことを理解していただけるかと思います。

祝箸の由来

続いての『祝箸の由来』では、祝箸について少し詳しく説明しています。
お正月に使うことが多い祝箸ですが、他にはどのような場面で使われるのかを紹介しています。
こんな場面でも使われることがあるのか、と感じる方もおられるかもしれません。

後半では、色々な呼ばれ方をしてきた祝箸の別名、その由来についても紹介しています。
また、なぜあのような形状をしているのか、長さは決まっているのか、どのように使われてきたのか、といった疑問点にお答えできる内容となっています。

祝箸の使い方

ここで紹介する最後のページとなりますのが、『祝箸の使い方』です。
本来のお箸の持つ意味が、現在の祝箸に残っていることを前述いたしました。

逆に考えてみますと、祝箸は、現在、普通に使われているような使い捨ての割り箸と同じように扱ってはいけないのです。
一昔前のように、「お正月は家族揃って御節料理を囲んで過ごす」といった家庭は少なくなっているようです。
お正月も仕事やレジャーで家族が揃わない家庭も多いと聞きます。

時代の流れとともにお正月の持つ意味が変わってきています。
この現代社会の中で、果たして祝箸まで、本来の使い方をしている家庭がどれだけあるのかはわかりませんが、祝箸の本来の準備の方法を知ると、奥深く感じるのではないでしょうか?

また祝箸のその形状から、間違ったマナーを正しいと思っているケースや、使った後は、普通の割り箸と同じく、使い捨ててもよいのか、といった後の処置の仕方も紹介しています。
このページを見た方が、祝箸の本来の意味と、神様とのつながり、神様への感謝といった日本人の伝統的な考え方を知ることで、日本のお正月の良い部分が継承されていくことを願います。

祝箸の歴史
「殷」の時代からである

祝箸の由来
祝箸は末広がりの八寸(約24㎝)の長さ

祝箸の使い方
一度で使い捨てにしてはいけません