子供でも御節について分かりやすく学べる「おせちいっかのおしょうがつ」

子供に御節がどんなものかを教えたいときには、絵本を読んできかせるのがおすすめです。
絵本はさまざまな題材のものがあり、御節をテーマにしたものも実は意外とあるんです。
こうした本を活用すれば、子供に楽しく御節を知ってもらうことができます。

その中でも「おせちいっかのおしょうがつ」は、おせちに入っている食材がキャラクターになっていて、それぞれの食材の由来や役割が学べるようになっています。
例えば出し巻き卵や数の子は御節に入れる食材として定番ですが、なぜ入れるのかを聞かれると親も困ってしまうことがあります。
しかしこの本ならそれぞれの食材が教えてくれるため、親子で「なるほど」と学ぶことができます。

絵本は大人にとって知っていることばかりと思うかもしれませんが、実は大人でも勉強になることはよくあります。
知らないことを子供に聞かれたとき、適当に教えようとしても子供はすぐに気付いてしまうものです。
それよりは「子供と一緒に学ぶ」というスタンスの方が、子供も素直に学んでくれるかもしれません。

「おばあちゃんのおせち」は年末年始の様子も学べる

次におすすめなのは「おばあちゃんのおせち」という作品です。
こちらは伝統的な御節について学ぶことができるだけでなく、大人にとっても大切なことを思い出させてくれます。

主人公のきりちゃんが、おばあちゃんの御節作りを手伝うことになったことからストーリーが始まります。
このとき、御節の由来や日本の風習などをきりちゃんはおばあちゃんから教えてもらいます。
またこの絵本には掃除の風景も描かれており、年末の大掃除についても様子が分かります。

最近は御節の楽しみ方や食べ方も多様化していて、若い人は御節を食べない人もいます。
しかしこうした現代だからこそ、日本の伝統文化を担うのは大切なことと言えます。
こうした絵本で御節にまつわる日本の伝統を知ることで、これからに役立つことがきっとあるはずです。

可愛い版画の絵がたくさんの「十二支のお節料理」

最後に紹介する絵本は「十二支の御節料理」という本です。
この絵本の特徴に、「絵が全て版画で描かれている」という点が挙げられます。
版画でひとつひとつの絵を描くのは手間がかかるものですが、こちらの絵本はていねいに仕上げられており、版画がとてもいい味を出しています。

このように、御節に関する絵本はたくさんあり、それぞれストーリーや学べることが違っています。
絵本は子供も楽しく学べますが、大人も学びがあることは多いです。
親子で一緒に御節について学べば、お正月が家族にとってさらに楽しいものになるでしょう。