くわいって何?

日頃からよく口にしているような食材もあれば、ふだんはあまり食べる機会がないような食材もあります。
世界には、さまざまな食べ物があり、日本にも同じように数多くありますが、どうして身近なものとあまり目にすることがないものとがあるのか不思議に思うこともあるかもしれません。

おせちによく用いられているくわいは、ふだんはあまり口にしない方のほうが多いかもしれません。
くわいは、水田のなかで育つ植物であり、いわばれんこんのようなものです。
原産地は中国だと言われており、現在日本では広島と埼玉で、多く収穫されている植物です。
また、世界のあちことでくわいを目にすることがありますが、野菜として育てられているのは、日本と中国のみと言われています。

くわいにはいくつかの種類がありますが、日本で多く見られるのが青くわいです。
おせち料理で使用されるのも、この種類だそうです。

気になる栄養素についてですが、一番注目したいのがカリウムの含有量です。
100グラムあたり、600ミリグラムも含まれているのだそうです。
ほかにも、タンパク質やビタミンB6などが含まれています。

どうしておせち料理に用いられるのか?

おせち料理には、それぞれに深い意味があります。
くわいにも、もちろんそれがあります。
くわいは、芽が出ているため、「めでたい」とか、縁起が良いといった意味があるそうです。
出世祈願の意味もあるとのことで、お正月にぴったりの食材だと言えそうです。

青くわいは、芋のような食感があり、やわらかくて食べやすいのも特徴です。
冬が旬の食材なので、お正月においしい状態のものを食べることができます。

くわいの煮物のつくり方について

くわいの煮物は、それほど難しくはありません。
ふだん、あまり食べることがない方も、ぜひお正月はおいしくつくって、みんなで食卓を囲みましょう。

くわいの煮物に必要なのは、くわいのほかに、しょうゆ、砂糖、みりん、だしです。
くわいは、茎の部分を少し残すようにして、皮をむきます。
水にだしを入れてくわいをゆで、アクを丁寧に取り除いてください。
その後、砂糖とみりんを入れて5分程度煮て、その後しょうゆを入れて7、8分程度煮ます。

くわいの中まで火が通っていることを確認したら火を止めて、そのまましばらくおいてください。
これによって、味がくわいにしっかりとしみこみます。

ほかにもいろいろな調理で

おせちに入れる場合は、煮物にすることが多いですが、ほかにもくわいを使った調理法はたくさんあります。
揚げても炒めてもおいしいので、旬の季節は、ぜひいろいろ試してみてください。

揚げたてに、少し塩を振っただけでもおいしいので、こちらも試してみてはいかがでしょうか。