中国人にはあまり好かれないおせち料理

日本のお正月料理を代表する、おせち料理。
そんなおせち料理ですが、中国メディアが報じたところによると、中国人受けはあまり良くないようで、テレビメディアでも否定的な意見が報道されたようです。

何でも、作り置きの冷たい料理をわざわざ重箱に詰めて食べているという点がマイナスポイントとしてとらえられているようで、暖かい料理を好む中国人には受けが悪いのだそう。
醤油や砂糖をメインに味付けをした部分も中国人があまり好まない理由とのことで、それも同じ味で、あまり美味しく感じないという方も少なくありません。

また、一つ一つの料理が少なすぎるという点も、中国人からしたマイナスポイント。
残してしまうほど相手に大量の料理を振る舞うことがマナーとされている中国において、あまりにも少なすぎるおせち料理は、満腹食べること無く終わってしまうと考えられているようです。
日本では残すことはマナー違反となっていますので、その点に関しても、中国とは全く文化が異なると言えるでしょう。

中国人の食生活からは、おせち料理は考えられないと考えている方が少なくないようです。

見た目の美しさは定評がある

その反面、おせち料理は見た目の美しさ、かわいらしさには定評があります。
まるで芸術品のように整えられたおせち料理は、見ているだけで満足できるという方も多く、ついつい手を出したくなるような魅力を持っていると言うことです。

また、海産物や生鮮食品が多い事から、ヘルシーな部分が良いと考えている方も少なくありません。
日本人の長生きはこうした料理にあるのだろうと考えている専門家もいるほど、おせち料理は注目されていると言えます。
中国人の中にも、おせち料理が好きという方がおり、日持ちする分、作り置きしておけば大量に食べられて便利という点に魅力を感じている方も多いでしょう。

このように同じ中国人でも、人によって全く考え方が異なります。
ですが、根本的に持っている文化の違いなどもありますので、どうしても受け入れて貰えないような部分もあるでしょう。
そうした部分で中間地点を取っていると言えるのが、お雑煮です。

中国でもお雑煮のような暖かい料理であれば好きという方も多く、お雑煮の味わいに病みつきになっている方も少なくありません。
お雑煮は地域によって、味付けも具材も全く異なり、自分だけのオリジナルお雑煮を作ることもできるでしょう。

だしの好みの違いや具材の好みの違いに合わせれば、おせちが苦手という中国人の方でも、美味しく日本の正月料理を楽しんで貰えるのでは無いかと思われています。
文化の違いは難しい部分ですので、無理をして合わせるのでは無く、中間ラインを探ることが大切です。