御節料理でも結構な確率で出てくる栗きんとんについて説明をしていきます。
とても甘い栗であり、人にもよりますが好みの人も多いことでしょう。
栗きんとんによっては形状がことなり、しっかりとした栗の形をしていれば、少し柔らかい形状をしている場合もあります。
その栗きんとんの基本的なレシピや栗きんとんがある理由などを説明していきますので、御節を作る時に少し考えてみると良いでしょう。

栗きんとんのレシピについて

栗きんとんのレシピですが、まずは材料について説明をしていきますが、これは4人分となります。
サツマイモ1本、栗(甘露煮)4~6個、シロップ(栗の甘露煮)50ml、クチナシのみ1個、砂糖80g、塩少々となっています。
出汁などを結構使うので間違って捨てないようにしましょう。

下準備としてサツマイモの革をむき、塩水にて10分漬けておきます。
クチナシのみは半分に割り、出し袋に入れます。

栗きんとんの作り方ですが、まず、鍋に水切りしたサツマイモ、クチナシのみを入れて水をたっぷり入れます。
甘露煮のシロップを入れて煮立つまで弱火で10分茹でていきます。
竹串を刺してスムーズに刺さる程度の柔らかさになればよいです。
それと茹で汁はあとで使うので残しておくようにしましょう。

クチナシの袋を取り出して、温かいサツマイモのうちに裏ごしして鍋に戻します。
プロセッサーやハンドミキサーなどを使用して茹で汁少々を加えて混ぜていきます。
サツマイモと茹で汁を適量いれて、砂糖を半分入れて弱火にかけます。
その際にヘラなどで練りながら加熱をします。

残りの砂糖を加えてさらに練混ぜて栗と塩を加えて味を整えます。
サツマイモの固さを調整しつつ茹で汁で味の調整をしたら完成です。

栗きんとんはいくつかの作り方がありますので、どのように作るかを考えて作るようにしましょう。
ですから、今回紹介した以外の作り方で御節に添える栗きんとんを作ることも出来ます。
自分ごのみのものを作ってください。

黄金を呼ぶ食べ物

栗きんとんの御節上の意味についてです。
栗きんとんという単語の「きんとん」は漢字で「金団」と書き、黄金に例えられているものです。
それ故に金運を呼ぶものとして縁起の良い食べ物になります。
故に、豪勢な御節には必ず栗きんとんがあります。

また、日本中どこでもある栗ですので、山の幸の代表的なものであり、勝ち栗といって縁起が良いともされています。
豊かさと勝負運を願って出されることがあります。

歴史的には室町時代からあるものと文献にあり、現在のような栗きんとんというよりも、和菓子に近いものとなっており、かなり異なっていました。
現在のような栗きんとんになったのは明治時代ごとと言われており、そこから多くの家庭の御節で出てくるようになったのです。