御節料理につきものの祝箸

御節料理といえば、日本のお正月には欠かせないごちそうです。
「御節」という言葉は、「御節供(おせちくまたはおせつく)」から来ていると言われています。
つまり、新しい年を迎えるにあたって歳神様にお供えするために作られるのが御節料理です。
御節料理を作る習慣は弥生時代から始まり、姿を変えながら現在に至っています。

御節料理を食べる時には、普段使っているお箸ではなくて祝箸を使うのが習わしです。
祝箸というのは両方の先端が細くなっているお箸のことで、一方の先端は神様が食べるためのもの、もう一方の先端は人が食べるためにと作られています。

祝箸は丈夫で折れにくい柳の木で作られているため、「柳箸」と呼ばれることもあります。
縁起のいい「末広がり」を意識して、八寸(約24cm)のサイズの祝箸が多いのが特徴です。

祝箸はどこで売っている?

祝箸はホームセンターやスーパー、100均などで売っていますので、手軽に買うことができます。
お正月の季節が近づいてくると、店頭に祝箸などのお正月用品のコーナーが設置されることも多いので、見つけやすいはずです。
100均などでも祝箸は種類が多く売られているので、見ているだけでも楽しくなるはずです。

祝箸の中でも最も豪華なものは、水引が付いており見た目も華やかですから、お正月にお客様をお迎えする予定があるのなら水引の付いたものを選ぶといいでしょう。
祝箸の入った紙の袋には、ほとんどの場合「寿」という文字が印刷されています。
花模様や松竹梅のデザインが多いので、何種類か購入して家族それぞれが好きな祝箸を選ぶのも楽しいものです。
おみくじの付いた楽しいお箸などもありますので、好みに応じて選びましょう。

きれいな千代紙を買ってきて、自分で箸袋を作ることもできます。
子どもと一緒に作れば、楽しさも倍増です。
金色のマーカーなどを使って「寿」の文字を入れれば、より本格的な箸袋が出来上がります。
孫が作った箸袋で御節料理をいただけば、おじいちゃんやおばあちゃんの喜ぶ顔を見ることができます。

ネット通販でも祝箸を買うことができますので、時間的な余裕を見て早めに注文しておくのもいいでしょう。
ネット通販なら干支にちなんだ祝箸なども売られていますし、親しい友人にプレゼントするのもしゃれています。
料理店を経営している人で、100本、200本とまとめ買いをしたい時にもネット通販は便利です。

祝箸の正しい使い方

祝箸は、家長が大晦日に家族一人ひとりの名前をそれぞれの箸袋に書き、神棚に供えておくのが本来のしきたりです。
最近では神棚がない家も多いので、家族の名前を記入しておくだけでもかまいません。
祝箸で元旦にご飯を食べた後は、自分で洗い1月7日までは同じお箸を使って食事をします。