こんにゃく料理の世界

ヘルシーで体にとってもうれしいこんにゃく料理は、ふだんからよく食卓に上がる食材の一つです。
手頃な価格で購入できるのも魅力で、食べ応えもあります。
また、伝統的な調理方法のほかにも、アイデア次第でいろいろな料理がつくれるので、重宝する食材だと言って良いでしょう。

食物繊維が豊富であり、カルシウムも豊富に含まれている健康的な食材です。
カロリーが少なく、さらに腹持ちも良いため、ダイエットしたい方にもおすすめの食材だと言えるでしょう。
ただし、ヘルシーだからと言って、食べ過ぎてしまわないように注意することも必要です。
消化が良くないこともあり、食べ過ぎると腸がつまってしまうこともあるからです。

何事もほどほどが一番。
おいしく健康的に、こんにゃくを楽しみたいものです。

おせち料理にどうしてこんにゃく料理が入っているのか

独特の形をした「手綱こんにゃく」は、おせち料理でもよく目にする料理です。

どうして、おせちに手綱こんにゃくを入れるのか気になる方もいると思いますが、それは、「良縁成就」の願いが込められているのが理由です。
あの独特の形が、まるで結び目のように見えることから、こういった願いが込められているのだそうです。
運は、人がは運んでくると言われています。
人との良い縁に恵まれ、良い人生を送れるようにとの意味があるのです。

また、音の響きから、手綱こんにゃくは縁起が良いとも言われています。
手綱。
つまり、手綱を握るという意味もあるのです。
何かを進める場合、自他ともに地に足を付け、しっかりとそれに向かって突き進めるようにといった願いも込められているのだそうです。

手綱こんにゃくのつくり方について

用意するものは、板こんにゃくのほかに、砂糖、しょうゆ、だし、お酒です。
ポイントは、やはりこんにゃくを上手に手綱のような形につくることです。

8ミリくらいの厚さに板こんにゃくを切り、中央部分に切り込みを入れます。
切り込みを入れたら、そこにこんにゃくの端を入れるようにしてひねります。
こうすることで、あの手綱こんにゃくの形になります。

次に、こんにゃくを一度お湯で数分ゆでます。
水気をしっかり切ったら、調味料を混ぜたものにこんにゃくを入れて、15分程度煮ます。
時々、箸でかき混ぜながら煮てください。
だいぶ水分がなくなってきたら、火を止めます。

こんにゃくは、火を止めた後に味がしみ込みやすくなります。
煮あがっても、しばらく鍋にそのまま入れた状態で冷ましてから盛り付けるのがおすすめです。

たくさんつくろう!

お正月は、どうしても体重が増えやすいと悩む方も多いかもしれません。
手綱こんにゃくを多めにつくっておけば、お正月太りを防止できるかもしれません。
ヘルシーなので、少々食べ過ぎても心配がないのです。
もちろん、先に紹介しているように食べ過ぎは良くありませんが、おいしくヘルシーに良い正月を向けたいものです。