御節は栄養豊富だが、足りない成分もある

御節はさまざまな食材が使われるため、華やかなだけでなく栄養素が豊富に含まれているメリットがあります。
ただ、どんな料理でも「全ての栄養素が、バランス良く入っている」ということは少ないです。
一見すると御節はかなりバランスのとれた料理に思えるかもしれませんが、実は偏りがあるのです。

正月を迎えたときには、数日間を御節で過ごすことは多いです。
こうした食生活を続けていると、バランスの良い食事をしているつもりが、実は不足する栄養素が出てきてしまいます。
こうならないためには、最初から御節にどのような栄養が足りないのかを知っておくことが大切です。
そうすれば「この栄養や食材が足りないから補おう」と考えることができ、バランスを保つことができます。

野菜は御節を食べ続けることで、不足しやすい

御節を食べるときに特に不足しやすい食材は、「野菜」です。
日常の食事では、野菜を何らかの形で食べることは多いです。
サラダや汁物に野菜を入れて食べることで、ビタミンや食物繊維などをしっかりと摂ることができます。
ただ、御節料理を振り返ってみると、実は野菜があまり使われないことに気が付きます。

れんこんやなますくらいは使いますが、その他の野菜はあまり使われていません。
そのため連日のように御節を食べていると、野菜で摂れる栄養素が不足してしまします。

御節はとても美味しくボリュームもあるため、ついそれだけで食事を終えてしまいがちです。
しかしあまり御節だけの生活を続けていると、気付かないうちに体に必要な栄養を摂れてない状態になる可能性があるため気をつけましょう。

お雑煮も一緒に食べると、小松菜などを食べることができます。
御節を食べるときに野菜が不足しやすくなることを理解しておけば、「野菜も食べないと」と気をつけられるようになるはずです。

御節は味を濃くするため、塩分や糖分の摂り過ぎに注意

逆に不足するのではなく、御節を食べることで多く摂り過ぎてしまう栄養もあります。
その主なものは、塩分と糖分です。
御節は保存食としての面があり、味付けを濃くする風習があります。
味をしっかりとつけるには、塩や砂糖を多めに使うのが基本です。
御節で作るさまざまな料理はどれも味付けが濃い目になっているため、食べ過ぎには気をつけましょう。

正月が明けると、また忙しい日常の生活がやってきます。
このときに体調を崩してしまうこともあるため、美味しく食べながらも過剰な塩分・糖分には注意しましょう。
正月はのんびり過ごすことも多いですが、栄養過多の状態で体を動かさないと、肥満の原因にもなってしまいます。
「年が明けたら、体重が大きく増えていた」ということがないようにしましょう。