おせち料理は奇数料理を詰める事がしきたり
元来日本では、奇数は分かれない(別れない)数字、偶数は分かれる数字として、奇数の方が演技が良いことで知られています。
そのため結婚式の際にも、ご祝儀は奇数で渡すと相場が決まっており、偶数で渡すとマナーしらずと言われてしまう可能性があるでしょう。
この奇数の数値は、縁起を良くするべきであるおせちにも同じ事が言えます。
あまり知られていませんが、おせちに詰める品数も、奇数で有る方が良いとされており、セットで売られているおせちも、大抵の場合が奇数で販売されているでしょう。
重箱にご自身でおせち料理を詰めるという場合は、詰める品数に注意をして詰めるように心がけましょう。
おせちは重箱の上の段から取っていきましょう
おせちの重箱は何段かに重ねられていますが、上の段から順番に取っていくというしきたりがあります。
おせちの段数は各ご家庭によって異なるかと想いますが、4段重、5段重が最も有力な段数として知られているでしょう。
ポピュラーな段数は3段ですが、それぞれ段ごとに意味があり、その意味に合わせて、おせちも上の段から食べていく事がマナーです。
一段目は祝肴と呼ばれ、黒豆や田作り、数の子など、良くあるおせちの定番商品を詰め込んでいきます。
二段目は焼き物で、エビや鯛などの魚介類を中心に詰め込んで行きましょう。
三段目は野菜の煮物、四段目には酢の物、五段目は控えと呼ばれ、何も詰めずに、福が詰まっている場所として、空けておく必要が有ります。
このように様々な種類のおせちを、一段目から順々に食べていき、最後に福に到達する事ができるとして知られています。
一段目から順番に食べていくことで、おせちをフルコースの気分で楽しむ事が出来るでしょう。
祝い箸を使っておせちを食べましょう
おせちを食べるときには、祝い箸と呼ばれる、特別な箸を使って食べましょう。
一見割り箸のような箸が多いかもしれませんが、祝い箸の特徴はその形状。
口をつける方、つけない方、どちらも細くなっており、どちらが上なのかわからなくなってしまうかも少なくないようです。
これは両口箸と呼ばれるお箸で、片方は人が使う箸、もう片方は神様にお召し上がり頂く箸として、両方とも先が細くなっているのです。
片方は神様が使うお箸ですので、途中から逆の方で食べるような真似をしてはいけません。
最初はどちらを使っても問題ありませんが、その後は、同じ方向だけを使うようにして、神様に失礼の無いようにしましょう。
食べるだけでは無く、逆側を取り箸として使うことも、NGとされています。
取り箸を利用する際には、新しく箸を使って、それを取り箸にしてください。