彩り綺麗な海老の甘辛煮

御節に海老が入れられる理由

御節料理には、海老を使った料理がよく入れられています。
これは単純に海老が美味しく高価でおめでたい食材だから入っていると考える人もいますが、実はきちんとした由来があります。
これを知っておくことで、御節の楽しみ方が変わり、より深く味わえるようになるでしょう。

御節は家族や親族と食べることも多く、周りの人達に海老の由来を教えたり尋ねられたりすることもあります。
このとき答えられなければ、恥ずかしい思いをすることはないものの、きちんと答えられたときと比べたらやはり周りからの評価は変わってきます。

まず海老が御節に入っている理由として、海老の髭が大きなポイントとなっています。
海老の髭は長いもので、これが年配の方の髭とよく似ているとされるのです。
そのため海老は、新年に食べることで「今年も健康に長生きできますように」と家族の長寿を祈願することになるのです。

長寿を願いながら海老を食べることを意識すれば、ただの御節と思わず1年が充実したものに感じられるかもしれません。
ただ華やかさをプラスするだけでなく、海老はとても深い意味があるのです。

海老の甘辛煮を作ろうと思ったら、まずは海老を用意する必要があります。
新鮮なものほど良く、できれば漁港などで獲れたてのものが手に入るといいでしょう。
海の近くのスーパーなどに行くのもおすすめですが、こうしたお店が近くになければ普通のスーパーで購入できる海老でも全く問題ありません。

また、海老のほかに海老200gに対して砂糖大さじ1と1/2、醤油大さじ2、酒大さじ2、みりん大さじ1も必要です。
これらは家にあることも多いはずなので、そのまま使用するので大丈夫です。
もし足りないものがあれば、前もって購入しておきましょう。

海老の甘辛煮を作る際、まず海老を洗う必要があります。
このときに気をつける必要があるのが、「あまり長時間洗わない」ということです。
時間をかけて洗いすぎてしまうと、旨味成分が流れてしまい逆に出来上がりがおいしくなくなってしまいます。
そのためなるべくさっと手早く洗うように意識しましょう。

海老の殻は、背わたを取り除く必要があります。
やったことがないと難しく感じるかもしれませんが、竹串などを使って殻の隙間から背わたを取り出します。
水分をよく拭き取って、下ごしらえが完了です。

次に鍋に用意した調味料を入れ、海老を煮ていきます。
時間としては3分から5分ほどで、あまり長く煮すぎないように注意しましょう。
時間が経ってしまうと辛くなりすぎるため、味を見ながら煮るようにしましょう。

最後に盛り付けをして、完成です。
レシピを確認して、スムーズに作れるようイメージしておくといいかもしれません。
彩りも綺麗でおすすめの一品です。