カマボコは御節にどんな意味があるのか

御節にはカマボコを入れることがよくあります。
これは単純に食材として美味しいという理由もありますが、実は理由はそれだけではありません。
カマボコは、「元旦の日の出に似ている」ということが、御節に加えられる大きな由来なんです。

御節は正月に食べるおめでたい料理であり、新年を祝う気持ちを込めて食べるものでもあります。
そのため使われる食材もできるだけ縁起の良いものが選ばれますが、その中でもカマボコは新年の日の出に例えられているのです。

確かに新年の日の出は「初日の出」と言われ、朝早く起きて眺める人がたくさんいます。
初日の出を拝むことで「今年も1年良い年になりますように」という願いを込めたり、「今年こそは頑張る」と気持ちを新たにすることができます。

太陽が昇るとき、少しずつ円の形が見えてきます。
途中で半円になりますが、このときの日の形にちょうどカマボコによく似ているんです。

これまで何となく食べていたカマボコですが、この事実を知るだけでありがたいものに思えてくるのではないでしょうか。
御節の由来を知ることはとても大切で、深い感謝や新年を気持ちよく迎えるために必要なのです。

カマボコは御節の中でどのように並べると良いか

カマボコはお重の中へ雑に入れてしまうと、見栄えが悪くなってしまいます。
御節は華やかな雰囲気を演出することが多いのですが、適当に入れてしまうとその見た目が台無しになってしまいます。
カマボコを入れるときには、なるべくきちんと整えて入れるようにすると良いでしょう。
整然とした見た目になり、すっきりとした印象になります。

また、赤や白のカマボコを交互に入れることで、紅白の模様を演出することもできます。
紅白のカラーも日本では昔からお祝いの席に採用されている色で、お祝いの気分を盛り上げるためにも効果的です。
カマボコは紅白の色を出すのにちょうど良いため、ぜひやってみてください。

さらに盛り付けるときには、周りの食材の並びが崩れないように気をつけることも大切です。
御節にはたくさんの食材や料理が使われ、それぞれの盛り付けがとても大切です。
もちろんカマボコも存在感の大きなものですが、他の食材などがおろそかにならないように注意する必要もあります。

カマボコを作るのに必要な材料と作り方

カマボコを手作りする場合、魚が材料になります。
魚の身をすりつぶして作るため、イチモチなどの魚を用意しましょう。
魚を用意したらミンチにしてから洗い、水気を切ります。

すりつぶしてから蒸し、冷やしたらカマボコの出来上がりです。
カマボコは普段はあまり作らないため、正月にチャレンジしてみるのはおすすめです。
手作りのカマボコとなれば、周りの人からも喜んでもらえるはずです。