なますとは、魚を細かく切って酢に浸した料理

御節に加える料理として、なますもおすすめの1品です。
なますはあまり日頃から食べないかもしれませんが、生の魚を細く切り、酢に浸した料理です。
これに野菜などを加えることでアレンジすることができ、野菜の鮮やかな色で彩りをプラスすることができます。
御節として取り入れるとさらに華やかさが増し、お祝い気分や食欲も高まりやすくなります。

ただ、御節としてなますを作るときには、日持ちすることが大切になります。
そのためあえて魚を入れず、いくらを加えるのがおすすめです。
いくらは正月に食べる食材として人気があり、なますとして使うにも最適です。
「魚の身を使わないのに、なますと言って良いのか」と気になることもあるかもしれませんが、アレンジ料理として考えると良いでしょう。

さまざまな野菜を、好みで用意しよう

なますを作るときには、まずは野菜を用意します。
野菜は何でも良いですが、できるだけ色のバランスを考えて取り入れると良いです。
大根やにんじん、きゅうりなどを用意すると、赤、白、緑が加わり、華やかな印象になります。

また、ゆずの皮などもいくらとよく合うため、加えるのはおすすめです。
ゆずの爽やかな風味といくら、さらに野菜の食感がマッチして、なますがさらに美味しく仕上がります。
4人分のなますを作るには、用意した野菜を50gずつ加えるとちょうど良いバランスになります。

調味料は水や塩、お酢、砂糖などで、水はカップに半分、塩は3gほど、お酢はカップの4分の1くらいを用意しましょう。
これを容器に入れて加熱し、冷ましておきます。

基本は食材を切って和えるだけなので簡単

用意した食材でなますを作るには、まずは野菜を切る必要があります。
なますではさまざまな食材を切るため、包丁の取扱いには気をつけましょう。
包丁は野菜を切るのに便利な道具ですが、誤った使い方をすると怪我をしてしまうことがあります。
こうならないためにも、きちんと使い方を習得してから調理しましょう。

野菜を切るときには、千切りにします。
長さは4~5cmほどを目安に、細く切りましょう。
なますは細切りにすることで調味料が上手く絡み、美味しく仕上がります。
野菜をごろごろとした感じに切ると別の料理になってしまうため、必ず細く切ることを意識すると良いでしょう。

こうして野菜を切り終わったら、用意した調味料を絡めます。
最後に器に盛り付けて、ごまを振れば完成です。
以上のようになますは加熱や煮込みなどが必要なく、20分ほどあれば作ることができます。
誰でも簡単にできるため、ぜひチャレンジしてみてください。
いくらが入ることで高級感が演出でき、御節の中でも存在感のある1品になるはずです。